ライトアップ

さて、今日は僕の忘れ物と彼女のケータイトラブル、ホテルのサービスタイム待ちなどで、いつもより二時間ほど遅い流れになっています。サービスタイム一杯までホテルで過ごすつもりも、一変した重い空気の下では、リセット状態。とりあえず、お風呂に入ります。
浴槽は部屋の広さに反して狭く、僕も彼女も、足を折り曲げないとカラダが収まりません。のぼせる前に、手足のしびれで出ざるを得ない有り様です。
そして、ベッド…。はい、和室なのにベッドが置いてあるのは、さすがラブホという感じですが、カラダが大きい僕らにとっては、これもちょっと窮屈なサイズです。
照明を落とそうとしたところで、和室ならではの意外な欠点に気付きました。庭が見える優雅な作りのお部屋ですが、庭との境はガラスと障子(しょうじ)で、カーテンや雨戸のような光を遮るものがありません。昼間の陽射しが障子越しに漂います。
PRI「これ以上は暗くできないね」
パンダ「仕方ないよね。PRIさん、困る?」
PRI「僕は平気。パンダちゃん、いい?」
パンダ「私も大丈夫…。あれ? PRIさん、今日はなんか違わない?」
PRI「うん、うん…(汗)」
はい、なぜか、いつもよりすごいパワーアップして興奮状態。
パンダ「ひょっとして、疲れてるから?」
PRI「そうかも…」
パンダ「オトコの人って不思議だね、徹夜した後とかすごいエッチが強くなったり…」
PRI「生存本能だよ。危機を感じると、何とか自分の子種を残そうと頑張るんだよ(笑)」
パンダ「ふふ(笑)。私はすぐでもいいよ」
PRI「うん、ありがとう…」
お言葉に甘え、早速、彼女の受け入れ態勢を促します。いつもより明るい陽射しに浮かぶ彼女の姿は、言葉にしがたいほど強く優雅な美を放ちます。障子越しに横から漏れ入る光が、素晴らしい天然のライトアップ効果をもたらしているのです。
そして、いつも以上に頑張った、気高く甘い至福の時間でした。