クリスマスプレゼント

ジャスト定刻、待ち合わせ場所に着いた瞬間、ケータイに着信。
パンダ「もしもし、PRIさん? 今、どこ?」
PRI「×××前だよ(笑)」
パンダ「えっ? 来てたの?」
PRI「ううん、たった今、着いた」
お互い、すぐに直接の姿を確認しました。
PRI「ごめん、遅れちゃって。ついてないことに、忘れ物までしちゃったよ」
パンダ「えっ! 何忘れたの?」
PRI「いつも枕元に置いてる紫の丸缶」
パンダ「あー、あれないと困るね」
PRI「先週入ったホテルに置き忘れちゃったみたいだ。今、駅前のマツキヨで買ってきたから大丈夫だけど」
ここから、お互い、今までに経験した忘れ物の話などを交わします。しっかり者の彼女も、意外に忘れ物の経験はあるようです。
パンダ「私が一番ショックだったのは、友だちにあげるつもりのクリスマスプレゼントを、タクシーに置き忘れたときだった。降りた後すぐ気付いて、タクシー会社に電話したんだけど、出てこなかったよ」
PRI「誰かが代わりにいただいちゃったわけか」
パンダ「なくしたら困ること分かってるのに、ひどいよね。でも、今日はちゃんと持ってきてるからね」
彼女の両手には手提げ袋がありました。その中身は、本と防滴ラジオと万年筆。読み、聞き、書くための三点セットなのでした。