複雑な関係

前回と同じホテルに到着し、部屋の選択パネルを見ると、残りはたった二つ。相変わらずの人気ぶりです。安い部屋と高い部屋、はっきり価格ランクが二つからの選択なので、迷うことなく、高い部屋のボタンを押します。フロントでDVDリモコンとLANケーブルを借り、エレベータに乗りました。
目的階に付き、部屋のドアを開け、中に入ります。
パンダ「広さは前と同じだけど、配置はこの方がいいね」
PRI「うん、何となく開放感があるね。色も明るいし」
パンダ「床のこのへん、凝ってるよ。早く、座って乾杯しよ」
PRI「うん、この梅ワイン(http://www.asahibeer.co.jp/wine/ume/)、ヒットだね」
パンダ「グラス洗ってくるね」
アルコール度数6%くらいなので、ぽっと暖まる感は乏しいですが、薫りが清楚でハーブアロマのようにリラックスできます。
乾杯の後は、メニューを見て食事選び。肉好きの彼女は焼き肉弁当、僕は海老フライ弁当に決め、フロントに電話をしました。
僕が電話を終えてソファーに腰を下ろしたところで突然、彼女、真剣な表情に変わります。無言のまま、白紙にペンで図を描き始めました。相関図というかフローチャートというか、箱と矢印で簡単に輪郭的なものを描き終えると、彼女の口が開きます。プレゼン開始です。
企業、人、物、情報、お金。それらが今までどのようなやりとりで交わされ、今週、彼女はどのような動きをしたのか。聞けば聞くほど、その複雑さは驚くほどの内容です。これは確かに、電話はもちろん、直接逢ってでも、図なしでは伝達不可能でしょう。
パンダ「以上が、今の私をとりまくすべての状況なの。ここまで話したのはPRIさんにだけ、これが初めてだよ」
PRI「何というか…、今までの話でそれなり理解はしてたつもりだったけど、それは断片的なものだったのか。君みたいな1人の女のコが関わってる内容とは、とても思えないよ」
パンダ「だよね(笑)。私自身も、今週いろいろ聞いて初めて知ったことがたくさんあったの」
ぼかしまくりの表現であたかも推理小説のような体裁になってしまっていますが、これは実際に起こっている現実をリアルタイムにトレースした日記です。諸般の事情により、お読みいただいている皆さんには詳しい内容をお知らせできないこと、本当に申しわけなく思っています。念のため申しておきますが、内容の詳細を明かすことは、今後とも絶対にありえません。